マンガは哲学する
- 作者: 永井均
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 2009/04/16
- メディア: 文庫
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その名のとおり、漫画作品で哲学的な問題を考えてみようというもの
著者の方は哲学の世界では私でも聞いたことのあるくらい有名な方。
これは簡単な言葉で書かれているので、楽しく読めると思う!
単純なドラえもんの話とかもあるし>過去を変えると未来も変わる、のような
個人的には「わたし」と「夢」の項目あたりが面白かったな〜。
「わたし」はどこまでいくと「わたし」なのか。
漫画ってありえないことが普通に起こるよね。
記憶も外見も「わたし」とまったく同じ「わたし」が出てくるとか。
その場合の「わたし」はなにをもって「わたし」と規定されるのか。
たとえば、タイムマシンを使って「わたし」が2人いた場合、「いまのわたし」は「わたし」なのか。むしろ、「わたし」はどちらなのか。
漫画って、結局は紀伝体みたいなもんで、「わたし」を中心化した世界だから出来る問いもあるよね。
そんなことをつらつら考えている感じ。
しかも別に暗くはならない(笑)